注意
2023年9月13日のAppleEventにて、iPhone15からUSB-Cに移行すると発表しました!
いまだ最新iPhoneに採用されているLightning端子。多くのiPhoneユーザーがUSB-Cへの変更を求めていますが、USB‐Cに変わると得られる利点とは?
USB‐Cとの相違点と共に解説します。
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Lightningコネクタとは?
Appleが2012年に発表した独自規格。iPhoneではiPhone5に初めて搭載されました。
当時主流だったUSB‐Bや、micro‐USBは裏表がある一方、ライトニング端子はどちらの面でも差せる画期的な規格でした。
しかし数年後、ある新規格の登場で優位性は無くなってしまいます。
USB-Cの登場

USB Type-C(ユーエスビー タイプシー)とも言われる新規格コネクターが2014年頃に発表されました。
こちらもLightningと同様に裏表逆差し可能であり、Lightningより以下の点で優れています。
- 高速データ転送
- 急速充電
1つ注意点ですが、USB-Cの中でも規格によって性能が異なるため、USB-Cとはあくまで形状の名前だと言うことを抑えておいて下さい。
ライトニングと比べた転送速度

iPhone付属のUSB-Lightningケーブルでの転送速度は0.48Gbps ※iPadは5Gbps
一方でAndroidスマホに搭載されているUSB-Cの転送速度は10Gbpsです。約20倍の速さですね。
また、USB-Cの中でもThunderbolt 3という規格に対応しているものは最大40Gbpsものスピードでデータ転送が可能です。
次世代の急速充電
iPhoneも急速充電できるって聞いたけど?と思った方もいると思いますが、iPhoneの18w急速充電は過去のものとなりつつあります。
海外の方が比較動画をYouTubeに出していますのでこの動画を見るとわかりやすいでしょう。
動画では一番左端の端末がGalaxy note 10+(25w充電)で、左から三番目がiPhone11 Pro Max(18w充電) です。
左端にはiPhone11 Proもありますが、バッテリー容量的にGalaxy note 10+(4300mAh)に近いPro Max(3969mAh)を比較対象とします。※以下iPhone11 Pro MaxをiPhone、Galaxy note 10+をGalaxyと記載。
0%から充電して一時間後iPhoneが81%Galaxyが97%
最終的にフル充電までに要した時間はiPhoneが1時間53分、Galaxyが1時間4分、その差約50分というかなりの大差となりました。
USB PDに対応するUSB-Cでは最大100wまでの電力供給が可能ですので、更なる高速化が期待できますね。
次期iPhoneがUSB-Cになったら何が変わる?
先ほどの説明で想像が膨らんだと思いますが、iPhoneがUSB-Cに変更されたら得られる利点をまとめてみましょう。
- 充電速度が更に高速化
- 互換性の向上
高速化については先ほど述べた通りですが、Apple製品の強みである連携の強さがさらに向上します。
USB-Cを広めたのはApple
そもそもUSB-Cをいち早く取り入れたのはAppleです。ご存知の通り、Mac Book Proには一般的なUSB Type-Aの代わりにUSB-Cが搭載されており、世にUSB-Cを広めたのはAppleと言っても過言ではありません。最近ではiPadminiにもUSB-Cが採用され、いよいよiPhoneだけ取り残される未来が見えてきました。
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それでもAppleがLightningにこだわる理由
例年通りなら今年の9月に発売されるであろうiPhone12ですが、USB-Cが搭載される可能性は残念ながら低いと予想されています。
なぜAppleはiPhoneにUSB-Cを搭載させないのでしょうか。
私の憶測に過ぎませんが、恐らく理由はこの2つ
- 企業戦略
- 品質管理
独自規格は儲かる

Lightningケーブルなどの独自規格はAppleが特許を取得しており、他のメーカーがその製品を作る際にはライセンス料を支払わなければなりません。
そのライセンス料によってAppleはかなりの利益を得ていると予想されます。
企業戦略的にLightningを手放したくないのかもしれません。
Apple MFi承認
先ほど述べた通り、Appleの周辺機器の販売元はAppleとのライセンス契約が必要です。
そのライセンス契約がMade For iPhone/iPad/iPod【MFi】と言われるものです。
Made for iPod、Made for iPhone、Made for iPad、AirPlayの各ロゴは、電子アクセサリがiPod、iPhone、iPad専用に設計され、Appleが定める性能基準を満たしていることをデベロッパが保証していることを示します。
https://developer.apple.com/jp/programs/mfi/
これにより、ユーザーは認証がある製品を買えばAppleが認めた高品質な製品を購入できます。
品質を管理することで周辺機器による本体の故障を防ぐ狙いがあるんだと思います。
また、USB-Cには規格がたくさんある為、何を買えばいいのか分からないという事態も招きかねません。
まとめ

iPhone14シリーズは相変わらずLightningでしたが、そこにはAppleなりの考えがあるのかもしれません…
iPhone15ではEUの取り決めを考慮してUSB-C対応になると噂されていますが、続報に期待しましょう。