日本ではまだ進出していないにもかかわらず、洗練されたOSと完成度の高いハードウェアで国内ファンも多いOnePlus。
筆者もOnePlusの日本進出を心待ちにしていたが、待てど暮せど日本に入ってこない。
しかし最近、OPPO Japanが「オウガ・ジャパン」と改名すると発表した。
この発表を受けてOPPO(中国語で欧珀)とOnePlus(一加)を合わせて欧加(オウガ)と憶測されており、近いうちにOnePlusの日本進出が現実となるかもしれない。
そんな中、oneplusでは珍しいミドルレンジモデルのスマホOnePlus Nordが発売されたのでoneplus入門として購入。
二週間ほど使用してoneplusnordの特徴が分かってきたのでレビューする。
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oneplusの廉価版はレア

oneplusは基本的にハイエンドモデルのみ出してきた。他社のフラッグシップを追従する性能を搭載していながら価格は数万安いフラッグシップキラーで有名だ。
しかし近年、コロナの影響で廉価版スマホの需要が上がり、OnePlusも5年ぶりにミドルレンジスマホをリリースした。
oneplusのミドルレンジと聞いて期待が高まる。
OnePlus Nordのスペック
価格 | 36000円~ |
CPU | Snapdragon765G |
メモリ | 6GB/8GB/12GB |
ストレージ |
64GB/128GB/256GB (microSDスロット無し) |
バッテリー容量 | 4115mAh |
急速充電 | 30w (ワイヤレス充電非対応) |
生体認証 | 画面内指紋認証 顔認証 |
ディスプレイ |
6.44インチ 有機EL (1080×2400px) 90Hzリフレッシュレート HDR10 |
カメラ | アウト:48+8+5+2MP イン:32+8MP |
サイズ、重さ |
158×73×8.2㎜ 184g |
Snapdragon765G
筆者は8GB+128GBのモデルを購入した。価格は送料込みで48,000円ほど。
CPUを除いてメモリやディスプレイ、カメラはハイエンド並みの性能であり、CPUも体感的には800番台と大きな差はほぼ感じられない。普通に使う分には性能不足は感じないだろう。ただしゲームとなると話は別。詳しい比較は下の方で記載する。

antutuベンチマークは約32万点。ミドルレンジでは平均的なスコアだろう。
サイズ比較
メイン機のGalaxy S10と比較してみる。

Galaxy S10より一回り大きく、片手操作は少し厳しい。

高リフレッシュレート

フレームレートは最大90Hz。当初は差を感じられなかったが、しばらく使っているうちにはっきりと感じられるようになった。人は一度水準を上げると下げられなくなるのが怖い。
現状では高リフレッシュレートに対応したコンテンツが少ないため、ブラウジングが快適という恩恵ぐらいしか感じられないが、今後増えてくると思うので、高いに越したことは無い。
OnePlus Nordの付属品

付属品は以下の通り
- 保護ケース
- 30w急速充電器
- USB-Cケーブル
- 説明書やステッカー

30w急速充電器も同封されているが、日本では使えない規格で、使用するには変換が必要になる。
わざわざ変換器を買うより急速充電器を買ったほうが良いので、これは無いものと思っておいた方がいい。

ケースは背面に模様があり、ちょっとオシャレ。

四隅やカメラ部分が盛り上がっているので、どちらの面を下に置いても地面とスマホ本体が触れないようになっている。
また、ボタンも押しやすく、付属のケースにしてはかなり優秀。
OnePlus Nordのポップなデザイン

ブルーとグレーの2色展開で、今回購入したブルーはポップな色だがフラッグシップモデルのような高級感もあり、とても気に入っている。

背面ガラスの奥にも光沢があり、側面もブルーメタリックな色で明るい印象。毎日持ち歩きたくなるようなスマホだ。
パンチホール

画面左上にデュアルカメラのパンチホールがある。シングルカメラに比べ大きいが、普段使っていてあまり気にならない。
物理ボタン

右側面にスライドキーと電源ボタン。
iPhoneのように物理ボタンでマナーモードに出来るのは便利。

左側面には音量調節ボタンがある。
OnePlus Nordのカメラ性能

OnePlus Nordのカメラ構成は以下の通り。
アウトカメラ
- 標準カメラ(48MP)
- 119°超広角カメラ(8MP)
- 深度(5MP)
- マクロカメラ(2MP)
インカメラ
- 標準カメラ(32MP)
- 広角カメラ(8MP)
ここでもメイン機のGalaxy S10と比較していく。


まずは標準レンズの比較。Galaxy S10と比べるとOnePlus Nordは色味が自然。また、OnePlusNordは橋に木々の影がなく、Galaxy S10よりコントラストが低いことが分かる。


某レストランで食べたハンバーガーセット。この写真ではあまり違いが見られなかったが、Galaxy S10の方が若干メリハリがある気がする。


夜景はOnePlusNordの方が明るく鮮明に撮れている。左の建物を見ると分かりやすいだろう。
OnePlus Nordのゲーム性能
スマホの高性能化に伴って高リフレッシュレートに対応したソシャゲも増えてきた。
今回は最近90fpsに対応したPUBG MobileとAndroidでは相性問題が起こりやすいデレステ。この2つのアプリで検証していく。
PUBG MOBILE

PUBG Mobileは筆者もかれこれ1年以上プレイしてきた高負荷アプリの代表格。
そんなPUBG が90fpsに対応し、端末による格差が浮き彫りになっている。
というのも、90fpsと60fpsでは射撃レート(連射速度)が違う。0.1秒を争うシューティングには非常に重要な要素だ。
比較動画は実況者まがれつさんの動画が参考になるので見てほしい。
OnePlus Nordはちょうど90fpsに対応してるので期待していたが、画質を落としても「極限」が限界。海外版でもやってみたが同様に90fpsは選択出来なかった。

アップデートで対応する可能性もあるが、現状は最高環境で遊べない。せっかく90Hzに対応しているのに残念。
ただ、「スムーズ・極限」でも多少の処理落ちがあり、快適なプレイはできなかったため、SoCの性能上、90Hz対応は厳しかったと思われる。
デレステ

お次はデレステ。今年で配信から5周年の節目に当たり、高画質の3Dモデリングを駆使したMVは圧巻。年々新しい演出が追加され、進化は留まることを知らない。
普段キャラクター系のアニメやゲームに興味のない筆者でもアイマスのMVには毎回見入ってしまうほど。

導入が長くなったが、早速検証していこう。
まず気になったのが表示領域がたまにバグる事。両端に斜線が出現する事が稀にある。数回のクラッシュもあった。
Androidに良くあるノーツ抜けに関しては全く起こらなかった。恐らくモノラルスピーカーでドルビーアトモスが搭載されてないからだと思う。ちなみにGalaxyはイヤホン+ドルビーアトモスオフでようやくノーツ抜けが無くなるほど音ゲーと相性が悪い。
MVに関してはたまに処理落ちする事があるが、ほとんど気にならない程度。
アプリが90fpsに対応してないので、MVは高画質+60fpsとなる。今後のアップデートに期待。
以上2つの高負荷ゲームでは流石に800番代との差を感じた。残念ながら、ゲーム用途ではあまりおすすめ出来ない結果となった。
OnePlus Nordの対応キャリア
OnePlus Nordが対応するキャリアは以下の通り。
ドコモ、ドコモ系 | 4G band19、FOMAプラスエリア3G |
au、UQモバイル |
auプラチナバンド |
ソフトバンク、Yモバイル | プラチナバンド |
ほぼ全てのキャリアに対応しているため、国内スマホと同様に使える。なお、OnePlus Nordは技適マークが無いため、国内で使用するには総務省へ申請が必要だ。
楽天UN-LIMITは注意が必要
使えないわけではないが、Volte設定が非常に面倒。設定方法は下記のサイトが非常に詳しく説明しているので、紹介しておく。
OnePlus Nordの総評

OnePlusNordの良かった点
- 有機EL90Hz
- ハイレベルな外見
- 夜景に強いカメラ
- 付属の高品質なケース
OnePlusNordの悪かった点
- ワイヤレス充電非対応
- モノラルスピーカー
- Volte設定が面倒
- 高負荷ゲームは厳しい
OnePlusNordはデザインやカメラ性能などほぼすべての項目で合格点に達しているが、やはりミドルレンジらしい削られた点も見られた。
ミドルレンジスマホとしての完成度は高いが、コスパ的には微妙であり、国内で使用するならもっと良い選択肢もあると思った。
今後もOnePlusがミドルレンジを出すかは分からないが、ライバル機と差別化できるような魅力的なミドルレンジを出してくれることに期待する。