最近は自宅でデスクワークがすっかり定着している。気分転換に最寄りのカフェで仕事をする人も多く見かけるが、自宅にカフェのようなワークスペースが欲しいと思ったことは無いだろうか。
最近はカフェのようなオシャレなオフィスも話題になっており、作業効率を上げるためには環境の構築も大切だと言われている。

そこで今回、貼って剥がせる壁紙で作業スペースをカフェっぽくしてみようと思う。僕は以前にキッチンをリメイクシートでリノベーションしたことがある。詳細は下記。
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リメイクシートは裏がシールだったので貼り付けは比較的に容易だったが、今回紹介する壁紙は壁に糊を塗って張り付けるタイプ。キッチンより貼る面積も広く、難易度は上がる。
結果的に納得いく仕上がりになったが、何度か失敗してしまったので壁紙を貼りたいと考えてる人は本記事を参考にしてほしい。
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オシャレな作業スペースが欲しい

最近はリモートワークの普及で部屋を人に見せる機会が増えた。急に部屋を片付け始めたお宅も多いのではないかと思う。
コロナの影響もあって人を招き入れる機会は減ったが、部屋は見せないといけないという事でzoom映えする部屋をいつか作りたいと思っていた。
【YouTube】クリエイティブの裏側
部屋をリノベーションしようと思い立ったきかっけは、YouTubeでインテリア関係の発信をされている「クリエイティブの裏側」というチャンネルで我が家をデザインしてもらったから。模様替えと言ったら普通は家具の買い変えしか思いつかないが、賃貸でも壁紙や床を変えられるなんて目から鱗だった。タカシマさんに感謝。
動画でも丁寧に解説してもらったので、是非見て欲しい。合成で我が家の壁がコンクリート調になっている。今回はこれを元に再現してみようと思う。
こういった募集をTwitterでされているため、部屋の写真を送っても構わないならフォローしておこう。
ドイツ製壁紙「Rasch」

販売店はWALPAという壁紙専門店。専門店なだけあって種類が非常に多く、コンクリート調の柄だけでも数種類ある。切り売りやサンプルも注文できるのでここからの注文がおすすめ。基本的に輸入品なので、在庫が無い場合は取り寄せに時間がかかることもある。
今回購入したのはRaschというドイツの壁紙メーカーからコンクリート風の壁紙。切り売りで53㎝×6mが5,600円。コンクリートの壁紙だけでもかなり種類が多く、迷ってしまうほど。

表面はこんな感じ。触ってみるとザラザラしてて本物に近い質感。近くから見ても印刷に見えないほどリアル。
Raschを貼るのに必要なもの

壁紙を貼るにあたって必要となってくる工具はそこそこ多い。初心者が1から選ぶのは大変なので、WALPAに売っている壁紙施工道具11点セットがおすすめ。
少しでも安く済ませたいなら最低限この6点があればOK。壁紙施工道具3点セット+ハケ+ローラーハケ+粉のりの全6点セットで先ほどの11点セットより1000円ほど安く買える。
のりを溶かす 【Super fresco easy】

使用した糊はスーパーフレスコイージーという粉のり。1袋で8ロール分も貼ることができる。
貼っても剝がせる糊なので原状復帰が可能。賃貸でも安心して使えるのが嬉しい。

今回は1ロールしか貼らないので粉のりを30gだけ使用した。500mlペットボトル2本分の水(1リットル)で溶かした。30gでも大量に糊が余ったので、2ロールぐらいまでなら40gで足りると思う。
水はぬるま湯を使うと良く溶けるようになるので、お湯と水を1対1の割合で合わせておくと良い。

一気に入れるとダマになってしまうので、お湯と糊をちょっとずつ交互に入れてかき混ぜる。

全体がゼリー状になれば完成。次にローラーハケを使って壁に塗っていく。
壁に糊を塗る

壁に糊を塗る作業の前に少し準備が必要なので、それも踏まえて解説していく。
新聞紙を敷くと安心

糊がボトボト落ちてくるので、糊が落ちてもいいように新聞紙やブルーシートを敷いておこう。
コンセントがある場合は漏電すると危険なので、ビニール袋を被せておくと安心。

準備ができたら壁に糊を塗っていく。ローラーハケから滴り落ちるほどたっぷりと糊を染み込ませる。

そのまま壁にたっぷり塗る。この時糊を薄く塗ってしまうと壁紙を貼る際に位置修正が難しくなってしまうため、思い切って厚塗りすると失敗しにくい。また、ローラーハケを速く動かしてしまうと糊が自分に跳ね返ってきて服が汚れてしまうのでゆっくり丁寧に動かすことがポイント。
壁紙を張り付ける

ロールを下に置き、上に引っ張って天井に合わせ、張り付ける。位置調整は後から行うので大体位置があってればOK。
しわも後で伸ばすので、ひとまずは放置。

下を少し余る程度にハサミで切る。ここでもったいぶってギリギリに切ってしまうと、足りなかった場合に修正が利かなくなってしまうので注意しよう。

ヘラを下にあてて、物差しのようにしてカッターで余りを切っていく。

仕上げにヘラで内側から外側へ空気を押し出すように壁紙のしわを伸ばしてゆく。この工程で壁紙をピシッとさせておきたい。
この一枚を基準にして残りの壁紙を順に貼っていくため、できる限り真っ直ぐ貼るのが理想。
あとは貼った壁紙に合わせて同様の手順で左から右へ貼っていく。

コンセント周りや角はハケを使って塗り残しが無いよう丁寧に塗っていく。このときコンセントに糊が入らないよう気を付けよう。
壁紙の隙間をなくす

壁紙の間に僅かな隙間があいてしまった場合はローラーを使って目立たなくすることが可能。なんなら少し重ねて貼ってもいいが、綺麗に仕上げたいなら次のやり方を参考にしてほしい。

糊がまだ乾いてないので、押せば壁紙がスライドしてくれる。手やヘラを使って力いっぱい隙間の方向へ押して、つなぎ目を盛り上がらせる。

2枚の壁紙が合わさって盛り上がったところをローラーを使って上から押しつぶすようにコロコロする。

仕上がりはこんな感じ。
矢印の部分に境界線があるのだが、近くで見てもどこが境界線なのかわからない。我ながらうまくいったと思う。

やっとのことで貼り終え、仕上がりを見てみると、、

上の方がガタガタになってしまった。たぶん上から下へしわを伸ばしていたのが原因。
遠目から見ても素人感丸出しでかっこ悪い。前面に貼り終えた後ではさすがに修正はできない。さてどうする…?

どうしようもないので、上から切れ端を重ねて貼ってみた。
近くで見ると境界線が分かってしまうが、ガタガタよりは大分マシになった。

一人で壁一面貼り終えるまで約4時間。かなり骨の折れる作業だった。
少々雑さが目立つが、仕上がりはおおむね満足。反省としては貼る作業に必死で全体を見てなかった。2人以上で作業をするのがベストだが、1人で行う場合は離れたところから全体を確認しながら作業を進めよう。
最後に家具をもとの場所に戻してみてどう変わったのか見てみる。
家具を引き立てるコンクリート壁

家具を再配置した全体がこちら。全体的にシックな印象になって想像以上の仕上がり。
壁紙がダークトーンになりデスク周りがちょっと暗くなってしまったが、2つの照明があるので問題なし。

壁紙を貼る前の作業スペースがこんな感じ。比べて見るとかなり印象が変わったなと思う。
一人で作業するのは大変だったが、やった甲斐があった。

ブラックメタルが際立ち、インテリアの輪郭が引き締まって見えるようになった。フェイクグリーン(観葉植物)とコンクリートの相性もかなりいい感じ。
実際zoomで部屋を映したら同僚に部屋のインテリアについて聞かれるようになったし、少しはカッコつく部屋になったと思う。
部屋の模様替えをするときは壁紙も選択肢の一つとして考えてみてはいかがだろうか。