まじめな現代人は学生から会社員まで一日の大半をデスクワークに費やしている。
そのデスクワークにおいて重要な役割を果たすのがオフィスチェアである。体に合わない椅子に長時間座って作業するのは体に悪い。
オフィスチェアを適当に選んでしまうと仕事のパフォーマンスを下げかねない。それなら最初から良いものを買おうと吟味して選んだのが今回紹介するNobleChairsのEPICというゲーミングチェア。
コロナ騒動で需要が高まっている今、仕事用の椅子に悩んでいる人は是非参考にして頂きたい。
ゲーミングチェアは派手すぎる

まずオフィスチェアを探してみたが、欲しいと思った物はどれも高額で、手が出せなかった。そこで比較的価格帯の低いゲーミングチェアから探してみることにした。
「ゲーミング」とつく物はピカピカ光ったり、カラフルで奇抜なデザインが多い。ゲーミングチェアも例外ではなく、赤や青を基調とした派手なデザインが多かった。
好みは人それぞれだが、筆者の家はシンプルなデザインの家具やガジェットを揃えていたため、落ち着いたデザインのオフィスチェアが欲しかった。
そこで見つけたのがNobleChairsのゲーミングチェア。
NobleChairsはどんなブランドか
NobleChairsとは、ドイツで設立されたゲーミングチェアブランド。
大きい家電量販店のゲーミング機器コーナーでも見かけるようになり、市場を拡大している。
最近は「呼吸するゲーミングチェア」というプロジェクト立ち上げ、クラウドファンディングで約2000万円を集め話題になった。
NobleChairsには大きく分けてICON、EPIC、HEROという3つのシリーズ展開がある。
ICONシリーズ

ICONは高級車ポルシェのシートに形がよく似ている。このサイズのゲーミングチェアはほかに見かけない。
部屋が狭くて大きなオフィスチェアを置けない人や、女性におすすめだ。
EPICシリーズ

今回購入したEPICシリーズは標準的なサイズで、小柄な体系の人から大柄な人まで座れる。

スポーツカーのシートを連想するデザインで、高級車メーカーのメルセデスベンツとのコラボモデルも販売している。
HEROシリーズ

HEROシリーズは大柄な人向けのゲーミングチェア。
幅が広いので、かなりゆったり座れる。
NobleChairs EPICについて
EPICの値段
価格はAmazonで約50,000円とゲーミングチェアでは高級モデル。
とはいえ、オフィスチェアの括りで同じような機能の物を探すと10万越えが当たり前になってしまう。そう考えるとこの価格は安い。
組み立て
ばらした状態で送られてくるので、自分で組み立てる必要がある。
組み立て方はYouTubeの公式チャンネルにて解説しているので、画像で説明するよりこれを見た方が早い。
NobleChairs EPICのサイズ

epicは他メーカーのゲーミングチェアと比べるとやや小さい。小柄な人でも体にフィットするサイズだ。
身長170㎝以下の小柄な筆者でも足がピタッと着く高さまで下げられる。
本体の重さは27㎏。安定性のためにある程度の重さは必要だが、フローリングによっては傷がつかないようシートを敷くなどの工夫が必要だ。
NobleChairs EPICのカラー展開

EPICは基本6色展開。色違いと言っても違うのは刺繍の色のみ。

これに加えて、白い生地がベースのプレミアムホワイトもある。
NobleChairs EPICの座り心地

そもそも、家電量販店のゲーミングチェアコーナーで試座した限りでは断トツで座り心地が良く、デザインも好みだったのが購入したきっかけ。
サポートクッションが背骨のカーブにフィットし、人間工学に基づいた設計だとわかる。
購入してからもう1か月ほど使用しているが、腰痛の頻度がかなり減った。
Noble Chairs EPICの機能
EPICには様々なギミックが搭載されているので、1つずつ紹介していく。
リクライニング

右側に付いているレバーを引き上げ、後ろに体重をかけるとリクライニングできる。
車のシートでよく採用されている構造で、操作が簡単。

角度は90度から

135度まで傾けることができる。
180度まで傾けられるゲーミングチェアもあるので、物足りなく感じる人もいるかもしれない。
ロッキング機能

ロッキング機能とは、座席全体を傾ける機能で、EPICは最大11度傾けることができる。
バネで元に戻る構造になっていて、左下にあるレバーで固定することも可能。
これがゆりかごのように心地よく、リクライニングで座っているとうっかり眠ってしまいそうになる。購入前はそんなに重視ししていなかったが、今はこの機能がかなり気に入っている。
4Dアームレスト

アームレストは上下左右前後ろと自由自在。これだけ動かせれば不満はないだろう。
ひじ掛けの部分はゴムのような素材で、適度な弾力があり、肌触りも良い。
Noble Chairs EPICの質感

NobleChairs EPICは高反発ウレタンと合皮を採用している。
それぞれこだわりの素材なので、紹介していく。
パンチングレザー

体に触れる面は無数の穴が開いた合皮で通気性がよく、蒸れにくい。
皮の質感と通気性を両立した素材。
さらに皮の厚さが1.5㎜と一般的な合皮より分厚い。これはへたりにくいというメリットがある。

皮が厚いためか、座面はけっこう硬め。さすがに材質が硬くて座っていて疲れる事は無いが、好み分かれるところだろう。
2つのサポートクッション

腰や背中に当てるランバーサポートと、首や頭に当てるネックピローが付属されている。

シート素材とは対照的に、サポートクッションは柔らかい。
他メーカーのゲーミングチェアは硬いクッションが多く、腰や首に当てた時に違和感があったため、NobleChairsのクッションはかなり気に入っている。
まとめ
EPICの良かった点
- 素材が高品質
- ロッキング機能
- 落ち着いたデザイン
- 小柄な人でも体に合う
- サポートクッションが柔らかい
EPICの悪かった点
- 本体重量が重い
- ゲーミングチェアとしては高価
- リクライニングが最大135度まで
この椅子に変えてからデスクワークがより集中できるようになったし、リクライニングすれば下手なソファーよりリラックスできる。
機能性もデザインも満足できるいい買い物ができた。
「オフィスチェアは高くて買えないけど、ゲーミングチェアは派手で家に置けない」と悩んでいる人はデスクワークの相棒として是非検討してほしい。