日本人の主食と言えば、やはりご飯。
それなのに最近はパン派が増えていると聞くが、筆者は圧倒的ごはん派。毎日一食は必ずご飯を食べる生活を何年も続けている。
そんな筆者は現在、一人暮らし。ごはんも毎日1合しか炊いていない。
一合のごはんを炊くために、3合炊きのコンパクトな炊飯器を購入したが、それでもワンルームの狭い部屋では、炊飯器が邪魔で仕方なかった。
そこで見つけたのが弁当箱炊飯器というもの。見た目は弁当箱そのものだが、僅か十数分でご飯が炊けるという売り文句につられて購入した。
衝動買いすると、大抵はずれを引いてしまうが、珍しく今回は当たりだったので、レビューする。
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おひとりさま用 超高速弁当箱炊飯器

今回購入したのは、サンコーの、おひとりさま用 超高速弁当箱炊飯器
だ。
分かりやすい名前だが、漢字が多くて、無駄に長い。
まあそれはそれとして、この商品の特徴は「コンパクトさ」と「高速炊飯」の二つ。
忙しくて狭い部屋に住んでいる「おひとり様」にはピッタリな商品だ。
開封

内容品はこんな感じ。
本体の他に、計量カップと電源コード、予備のゴムつまみが入っていた。

商品本体はどっからどう見てもお弁当箱。
サイズは
横 24cm
縦 10cm
高さ 8cm
重さは電源コード込みで840g
炊飯器では最小クラスである。これほどコンパクトなら持ち運ぶ事も可能だが、米と水を携帯してまで外出先で炊き立てのご飯を食べたい人はそうそういないだろう。
ピクニックや、旅行先のホテルなんかでは使えるかもしれない。
弁当箱炊飯器の高速炊飯を試す
では早速、ごはんを炊いてみよう。今回は1合を炊いてみる。
お米を研ぐ

付属の小っちゃい計量カップ。あまりに小さいので、おもちゃみたいだ。

すり切れ3杯が1合分である。ボールに開けてすすぐ。

お米を研いだら軽く水を切って窯に入れ、線まで水を入れる。
少々見ずらいが、一番上の線が1合で、一番下の線が0.5合だ。

ここまで出来たら蓋を閉めて、コードを繋ぐ。

差し込み口は側面にある。
端子に水が付くとショートする危険があるので、十分注意しよう。

最後にコードのスイッチを押す。
これで炊飯開始だ。

そうすると、赤のランプが点灯する。
1合なら19分半、0.5合なら14分で炊きあがるらしい。
炊き始めて約10分、ポコポコと音がしてきて、ごはんのいい匂いが漂い始めた。
側面はそれほど熱くないが、蓋には蒸気口が二つ空いており、かなり熱くなっていた。炊飯中は蓋の上に物を置かないようにしよう。

ランプが緑色に変われば炊飯完了。
音で通知する機能は備わっていないが、保温機能はあるので、常にランプを見張っていなくても大丈夫だ。

時間を測ってみたが、約22分で炊きあがった。水量や水温で炊飯時間は変わるみたいなので、19分半というのはあくまで目安と考えておこう。
ようやく食べれると思ったが、炊きあがってから5~10分ほど蒸らさないといけないらしい。食欲を抑え、もうしばらく放置…

5分後、電源を切り、蓋をオープン。
粒立っていて、艶のあるごはんが炊けていた。
短時間で炊いたとは思えないほど綺麗に炊けている。良い感じだ。
弁当箱炊飯器で炊いたごはんを実食

ここで1つ注意が必要。食べる時や、ごはんを容器に移す際は必ず電源を切っておこう。電源を入れたままだと保温機能が作動し、容器が熱々になってしまうため、危険だ。
適度に粘り気があり、筆者が今まで使っていた炊飯器と同じぐらい美味い。
正直、購入当初は味には期待していなかった。それゆえ、一口目の感動はかなり大きかった。お世辞抜きにおいしい。
半分は白米で、残りの半分は韓国のりをお供に完食した。
弁当箱炊飯器と一般的な炊飯器を比べて

筆者が今まで使っていた炊飯器は「小容量マイコン炊飯ジャー 極め炊き NL-BU05-BA」という小型炊飯器。
これでも一般的な炊飯器より小さいのだが、並べてみると差は一目瞭然。食器棚に置けるので、とにかく場所を取らない。
洗い物も減る
以前は、ごはんをお茶碗によそってから食べていたが、炊飯器が弁当箱になってしまったので、移し替える必要がない。
炊けたら半分をタッパーなどに入れて、残りはそのまま食べる。
そうなると、毎日茶碗とデカくて重い窯を洗わなくて済む。高速炊飯の他にも洗い物で時短ができるのは嬉しい。

蓋はこんな風に分解して洗う。
アルミの部品は、中心のゴムをつまんで取り外すのだが、結構取りずらいので注意。ここは改善の余地があるだろう。

窯の部分は取り外すことはできないため、そのまま洗う。この時に、コード差込口の蓋を閉め忘れないようにしよう。
タイマー機能がない
「これは良い!」とメインの炊飯器として使おうと思った矢先、この商品のある欠点に気づいた。
この弁当箱炊飯器はタイマー機能がないのである。
前日の夜にセットしておいても、朝起きてスイッチを押してから数十分は待たないといけない。
いくら高速炊飯でも、炊飯のために朝の貴重な数十分を費やすのはスマートじゃない。
夜のうちに炊いておいて、残りを朝に温めれば解決する事だが、炊飯器ならタイマー機能は付いていて欲しかった…
弁当箱炊飯器にタイマー機能を追加する裏技
何とかしてタイマー機能を追加できないか考えたところ、打開策を思いついた。

これは指定の時間から一定時間電源をオンにできるデジタルタイマーというもの。
これを使うことで、例えば6時から6時30分の間だけ炊飯器の電源をオンにしておくようにプログラムしておけば、6時半に起きてすぐに炊き立てご飯が食べられる。
単に時間を指定するだけでなく、曜日ごとに細かく設定することも可能だ。
まとめ
少しごちゃごちゃしてしまったので、要点をまとめると、
メリット
- 小さいから場所を取らない
- 高速炊飯でもおいしい
- 洗い物が減る
デメリット
- タイマー機能がない(デジタルタイマーで代用可能)
- 炊きあがりを音で通知できない
- 蓋が分解しずらい
一人暮らしにおいて、小型家電はマストなアイテムである。
炊飯器は意外と場所を取るので、この機会に弁当箱炊飯器に買い替えてみてはいかがだろうか。